『ニャンドゥティ』は、パラグアイの言葉で『蜘蛛の巣』という意味。
蜘蛛の巣のように、放射線状に張った糸に織りの糸を交わらせて、モチーフを作ります。
もともとは、スペイン・カナリア諸島のテネリフェレース(白か生成り一色)の影響を受け、パラグアイに渡ってから土地の文化や自然の中でカラフルになっていったといわれています。このモチーフは、パラグアイの自然や人々に身近なものが多く、「魚の尾びれ」や「でべそ」、「妊婦の腹」なんてユニークなものも。その数、約350種類ともいわれています。
ニャンドゥティは、写真のような専用枠を使って作ります。
サイズも小さなものから1メートルを超える大きなものまで様々です。
レース編みの中では珍しく、自由な形で作ることができます。
鶏のモチーフはパラグアイでもよく見られますし、絵に描いたものをレースにすることができます。
写真は「アマビエ」。Parariseメンバーの @lantana_happy さんの作品です。
モチーフの種類は約350種ととても多いのですが、それだけでなく、糸の色、糸の太さなどにより、表現の幅が無限大!糸の微妙な色の違いでも、作品全体の印象が違ってきたり、土台糸と織り糸の絡み具合で思いもよらない作品ができあがったり・・・。飽きることのない手芸です。
写真は、Parariseメンバーの @rikukichi_osaka さんの細糸の作品。とっても繊細です。編む人が変わると、雰囲気もかなり変わります。
木枠に布を張り、図案を書きます
土台の糸をひきます
織りや結びで模様を入れていきます
モチーフが完成しました
糊付けします
糊付けで濡れた部分を乾かします
乾いたら、布から取り外します
ニャンドゥティの完成です!